ジョブ首の原価シミュレーション
ジョブ首の合成にエスカッションを使用した場合の原価計算についての話題になります。
通常の合成と異なりHQ率だけで原価の計算を行うということが難しくなりました。
これは失敗時の素材ロスト率が素材ごとに異なるためです。
そのためHQ率と素材ロスト率から計算することになるのですが、自分はこの計算が苦手でよくわからないので、HQ2がN個できる場合に消費される素材をシミュレーションして、Σ(必要な素材の数x仕入れ価格)/Nで計算することにしました。
各素材のロスト率やHQ率は最初はわからないので、ある程度は不明な状態で実施してみるしかありません。
ジョブ首のHQ2を10000個作成するために必要な素材数
例として、以前の記事の数値をもとに、HQ2が1万個完成するまでに必要な素材数についてのシミュレーションを実施してみました。
シミュレーションではHQ率(8.9%)でHQ判定を適用したあと、HQ2とHQ1を1:1で適用しています。
失敗時には各素材毎のロスト率でのロスト発生とし、HQ1とHQ2の場合、各素材は一個消費としています。
項目 | 値 |
---|---|
HQ1の作成数 | 10066 |
HQ2の作成数 | 10000 |
ギルド素材 | 67641 |
ベガリー素材 | 54697 |
メナス素材 | 54973 |
朽ちた素材 | 135372 |
ジョブ結晶 | 122175 |
失敗回数 | 206425 |
実施回数 | 226491 |
※実際にはランダム生成関数が異なるのであくまで机上シミュレーションです。
以下の数値はかなり以前の記事を利用しています。現在も同じHQ率であるかは不明です。
HQ率の利用数値
結果 | 確率 |
---|---|
失敗 | 91.1% |
成功 | 8.9% |
HQ1 | 4.4% |
HQ2 | 4.4% |
素材のロスト率の利用数値
素材名 | ロスト率 |
---|---|
朽ちた首装備 | 55.8% |
ジョブ結晶 | 49.4% |
ギルド素材 | 23.0% |
ベガリー素材 | 16.9% |
メナス素材 | 26.4% |
HQ2の原価試算表
先ほどのシミュレーション結果から、次の表を作成しました。
10,000個のHQ2を作成するのに必要なギルはΣ(各素材の値段 x 消費数)
の合計額となります。
その合計額/10,000で、HQ2の理論原価を計算できます。
試算 | ギルド 素材 |
ベガリー 素材 |
メナス 素材 |
朽ちた首 | ジョブ結晶 | 素材合計 | HQ2の原価 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
A | 110 | 80 | 50 | 300 | 400 | 940 | 10,405 |
B | 110 | 80 | 50 | 250 | 350 | 840 | 9,117 |
C | 110 | 80 | 50 | 200 | 300 | 740 | 7,829 |
D | 110 | 80 | 50 | 150 | 250 | 640 | 6,541 |
E | 110 | 80 | 50 | 100 | 200 | 540 | 5,254 |
F | 110 | 80 | 50 | 75 | 150 | 465 | 4,304 |
G | 110 | 80 | 50 | 50 | 100 | 390 | 3,355 |
※単位は万ギルになります。
この表では、HQ2に全部の原価を割り当てているのでHQ1の原価0という扱いになります。
そのためHQ1が全部売れるとHQ2は原価ぎりぎりでもプラスの収支にはなります。
※実際にはHQ1はあまり売れませんので計算にいれにくいです。
感想
シミュレーションの元となるHQ率や素材ロスト率の数値で変わるのですが、競売価格とそこまで乖離していない印象です。 この表からは、HQ2の価格が5000万近辺で流通するのは、朽ちた首とジョブ結晶を合わせて200万以下になったころと予想されます。
あらためて計算した結果、ジョブ首の流通価格からは、かなり早い時期からプレミアムは剥げ落ちていたようです。 サーバ貿易や、盾を所持している職人がそれなりに増えて早期から競争が働いているということでもありそうです。
今の時点で販売価格は原価に近く(HQ1の流通次第)になっているので、
勲章の供給が今のダイバーの突入とドロップ仕様では、価格はなかなか動かないと考えていました。